定宿を見つけるという幸福論
最近朝晩の空気が妙にひんやりして、夏が終わりかけているような兆しを感じている貪欲なシンプリストのシュカです。
しかし、週末はよく晴れて、程よく夏の暑さも感じられるという、夏のイベントにはもってこいのお天気が続いている気がします。かくいう貪欲なシンプリストも今年の夏はそれなりに遊ぶことにしているので、先週末に引き続き今週末も近郊の海へ出かけておりました。
実は金曜に伊豆半島の方へ仕事があったので、そのまま自主的な後泊をして、翌日土曜日は夏休みモード満開でいつも伊豆でお願いしているショップを使って2本潜ってきました。今年の夏は合計3回潜りに行けて、大満足。しかも昨日の海は朝方の曇り空から一変して快晴となり、海中に降り注ぐ日の光の美しさもたまりませんでした。
この日の海中世界は日本の伊豆とは思えないほど、南の海のような賑わいで、アオリイカやコブダイなどなど大物も見られたので、ショップのみなさんと一緒に感動を分かち合ってました。
このブログではシンプルライフと幸福論について色々話をしてるんですが(え!?そうだったのか!?)、シンプリストになって自然系のアクティビティの楽しさに目覚めた気がします。
今よりもシンプル度というかミニマリストに近いくらいの暮らしをしていた南の島時代は、自室にこもって動画を見るか、海でシュノーケルするくらいしか娯楽がなかったので、ろくに泳げなかった私ですら海の楽しさ、海中世界のダイナミズムに目覚めたわけです。その時の経験がなければ私はきっとダイビングのライセンスなんて取らなかったことでしょう。
さて、そんなネイチャー系の趣味を持つようになった貪欲なシンプリストですが、旅を愛する気持ちには変わりなく、ダイビングも弾丸日帰りというよりかは、近場で前後泊してその土地を楽しむのが自分流です。
旅好きの貪欲なシンプリストはもっぱら全て自分でアレンジする個人旅行派なのですが、自分で探し当てた宿がコスパの面でもホスピタリティの面でもドンピシャだと一気にその旅の満足度、幸福度が上がるものです。
プライベートでも仕事でも年間あまたの回数宿というものにお世話になっていますが、「リピしたい」と思えるような宿に出くわすってことはそうあるものではありません。「そこそこいいな」というのは多くても、本当に自分の気にいるところに出くわすのは、砂金探しに近いくらいの確率だったりします。
もちろん毎回色々な宿を試してみる楽しさもありますが、アラフォーになった貪欲なシンプリストは最近、「このエリアならこの宿」といういわゆる「定宿」を見つける喜びも感じつつあります。
例えば大阪出張では梅田の北、淀川沿いの中洲にあるホテルが、新しい上にコスパも最高だし、交通の便もいいので気に入っており、大阪出張の際には必ずそのホテルに予約を入れています。こんな風に出張時の定宿をお持ちの方は結構多いのではないでしょうか。
定宿の良さを自分なりに考えてみたところ、5つくらいメリットがあることに気がつきました。
- 予約がスムーズ(色々探す手間が省ける)
- 地理的な要素を把握→時間的なロス(道に迷うなど)がない
- ホテル周辺事情がわかる→スケジュールが立てやすい(食事や買い物、銀行、日帰り入浴など)
- アメニティの内容がわかっている→持ち物を抑えることで身軽に
- 直前のキャンセルでも融通の効いた対応をしてもらえる
言うまでもないことですが、総じて定宿の存在は安心感につながりますよね。旅の幸福度を左右する要素として、宿の存在は大きいので、そこが安定していれば精神的にも物理的にも旅の満足度はある程度確約されていると言っても過言ではないでしょう。
定宿を持つことで得られるメリットは、出張時だけでなくプライベートの旅行でも同じことが言える気がします。最近は自分の旅行でも定宿が見つかるとすごく嬉しくなります。
実は今回のダイビングの前泊では少し鄙びた温泉の民宿に泊まったのですが、こちらが若いご夫婦のセンスでフロント、温泉、カフェが綺麗にリノベされていました。
部屋は古いままではあったものの、掃除も行き届き、何より窓の外の海を眺めながら豪華な新鮮魚介類のお食事がいただけるという、最高の宿体験ができたのでした。
1泊2食付きだったので13,000円ほどでしたが、素泊まりであればもっとコストは抑えられるでしょう。今回滞在して近場を歩いてみると、コンビニや海鮮ものを食べさせてくれる飲食店などもあり、静かなローカルエリアでありながらも不便がないことがわかりました。
また伊豆の方で潜ることがあれば下田の近くまで降りてこちらに泊まるのもいいな、と思えたのです。そう、定宿の発見です。
定宿を見つけるのを目標にして、これからも旅のシンプルライフを続けていきたいなと思う、今日この頃なのでした。