貪欲なシンプリストの幸福論

欲張りだけど生き方はシンプルに。そんなワタシが幸せについて考えたいと思う

ミャンマー お一人様「スタツア」レポ④日系NGOがヤンゴンで成果を出した障害者支援について

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今日もお疲れ様です、貪欲なシンプリストです。

さて、ミャンマーネタの続きをば。

 

旅の途中ヤンゴンから夜行バスでバガンという遺跡の街で年越しをしたのですが、そのネタはまた別の機会に回すとして、今回は2019年明けたばかりに国内線のゼロ番の座席に座って再びヤンゴンへ戻った私の「日本のNGO訪問記」を書かせてください。

 

旅の後半ヤンゴン滞在は観光客が訪れないようなエリアへ足を運びました。

日本のNGOが持つ現地での活動拠点を2軒お邪魔させていただいたのです。

(もちろん事前にアポを取ってます)

 

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今回は1軒目のAAR JAPAN(難民を助ける会)ミャンマーで行なっている障害者支援の職業学校です。

 

ミャンマー|日本生まれの国際NGO AAR Japan[難民を助ける会]

 

社会構造的にも、観念的にも障害を持った方々が自立していくというのが困難なミャンマー社会ですが、そんな社会問題解決を図るAARが展開する職業訓練事業は、主に縫製、美容・理容、ITの3本立てとなっています。

 

国の統計によれば、全国民の約2~3%が障がい者と言われています。しかし、ミャンマーでは、現在も福祉政策の基本法制定が進んでおらず、社会的弱者である障がい者への支援は、不十分であると言わざるを得ません。

 

わずかながら存在する身体障がい者のための施設も、医療支援が中心で、身体障がい者がその後の人生を生きていくための、技術、教育、雇用の面での支援が絶対的に不足しています。

(サイトからの引用)

 

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どれも卒業後は自分一人でできる上に、縫製や美容・理容なら気軽に都会でも地方でも起業できてしまうので、2000年の開校以来(当時は縫製と美容・理容のみ)、毎年100人以上の卒業生(3ヶ月半を1タームとしている)を出し、7割が経済的に自立した生活を送れるようになったという、ガチでエンパワーメントの成果を出している団体です。

(ITの卒業生は企業に就職するケースが多いようです)

 

なぜに貪欲なシンプリストがいい仕事をして、確実に結果を出すAARさんとめぐりあえたのかと言いますと、それは知人のつてをたどってご紹介いただいたからなのです。

 

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プロジェクト・ディレクターの方も含め2名ほどの日本人スタッフ以外は、すべてミャンマー人スタッフ。中には日本での就労経験がある日本語ぺらぺらのミャンマー人のおじさんスタッフ(ランニングにロンジー姿が眩しかったぜい)もいらして、その方の存在がすごく大きい感じでしたね。

 

全寮制なので受講生達は3ヶ月半、寮で寝泊りをしながら生きるためのスキルを習得するわけですが、それは単に職業としての技術にとどまらないといいます。

 

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ディレクターの方から印象的なお話を聴きました。

社会から冷遇されてしまうことが多いミャンマーの障害者の方々は、コミュニケーション力だったり、自発性などに乏しくなりがち。

 

でも、この学校で自分と似た境遇の者同士で寝食を共にすることで、言葉数も増え、仲間と協力して何かをやり遂げる力も身につけて巣立っていくんだそうです。

 

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講師はほぼ卒業生。社会人として活躍後、後輩育成のために戻ってきてくれたのだとか。

 

学生さん達は皆生き生きとした表情でしたね。

 

ビジネスとは異なり、国際協力事業の「成果」というのは数字で表すのが難しいことが多いものですが、こちらのAARさんが行なっている事業は確実に数字を出し、高く評価を受けています。

 

そんなAARさんのお悩みはズバリ「お金(活動資金)」。

寄付とJICAやUSAID,AUSAIDなどの国際機関からの助成金でなんとかやりくりしているという。

 

そのためにもAARさんに限らず日本のNGOでは広報におけるプレゼン力が重要課題として挙げられています

海外NGOと比べて日本のNGOは、活動内容の良さとは裏腹にその辺りが苦手だったりします。そんな広報分野のスキルを伸ばしてファンドレイジング力が高まると日本のNGOの内部変化や待遇変化にも繋がるのでは、と私は思います。

 

1時間半ほどの滞在でしたが、とってもとってもいい勉強をさせていただきました。

 

 

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