カンボジアで熱く燃えるオトコの話に胸打たれた夜
先日の講演会のことをどう表現しようか、熱い想いとは裏腹にちょっと悩んでいる貪欲なシンプリストです。
水曜日に聴きにいった、カンボジアでソーシャルビジネスを繰り広げるある男性のお話です。
- SALASUSUとは
- 闇を抜け出した代表者のハナシ
- 自分の「がんばり」は自分一人だけのものじゃない
- 変化を起こす原動力
- 自分の足跡と丁寧に向き合おう
- この世界のフォーマットの中で、いかにやりたいことをやり抜くか
- 私の転職活動の今後
SALASUSUとは
この記事は特に団体についての紹介記事ではないのですが、簡単に説明させていただくと、SALASUSUはカンボジアのアンコールワットを抱えるまち、シェムリアップにある、バッグやファブリック類を作成販売する工房&ショップです。
これだけだと何の変哲も無い、観光地のおしゃれなお土産やさんにしか聞こえないのですが、元はかものはしプロジェクトという日本初NGOによる、農村の貧困家庭の女性への支援活動から始まっています。
*かものはしプロジェクトはカンボジアやインドの子供の人身売買をなくすために活動してきた/しているNGO団体
カンボジアでの事業は終了していますが、終了前は人身売買が生じるそもそも論として農村の貧困や女性のキャパシティビルディングの欠如を克服すべく、農村の女性たちを雇い、エンパワメントしていくために、い草製品の工房を持ち、商品を売るという活動が盛んに行われていまして、実は私もその工房を訪れたことがあったのです。
昨年の春から、NGOのカンボジア撤退に伴い、代表者の一人が分離独立する形でSALASUSUを立ち上げられた、という経緯がありました。
闇を抜け出した代表者のハナシ
今回はそのSALASUSUの代表の方が一時帰国されていて、仕事のことやキャリアパスのこと、マインドセットのことなど色々なお話をしてくださったのですが、胸に響く言葉がたくさんあって、たくさんメモってきました。
講演者の方はお話し上手で、ユーモアも交えながら熱いトークを繰り広げていたのですが、終盤、新しい事業を展開していく中で、ご本人の言葉を借りると「闇」の期間を経験され、起きられなくなった日もあったり、自分の内面と徹底的に向き合う時期が長くあったということでした。
だからこそ、聴いている側にも響いてくるモノがあったんだと思います。
自分の「がんばり」は自分一人だけのものじゃない
能力も高い上に、せっかくいい条件の仕事についても、自宅が見つからずたった4日でやめて故郷に帰ってしまった人がいるとします。
私たちは「もったいない!もうちょっと頑張れば、誰かに助けを求めれば家の問題だって解決できたかもしれないのに!」と強く思うものです。
しかし、努力によって成功を勝ち得たロールモデルが欠如した世界で生まれ育った人たちは、良くも悪くも諦めがいいといいます。
その時、講演者はふと我に返ったと言います。
自分のがんばりって、本当に自分だけのものなのかな?
自分が頑張るって、自分一人だけで成り立つわけじゃない。
応援してくれたり、見ていてくれる他者の存在や、サポートしてくれる社会的なシステムの存在だったり、環境だったり、そういうものがあるからこそ実現できるもの。
であれば、その環境を整えることが大事なんじゃないか。
この大きな気づきが原動力になっているのだとか。
変化を起こす原動力
いわゆるソーシャルビジネスは社会貢献事業とも言われますが、同時に社会を変えていこうという気概を持ってらっしゃるのですが、こちらのかものはし、そしてSALASUSUも同様に、強い志を持ってカンボジアやインドの社会問題解決を目的として日々活動されています。
そんな中で、講演者がおっしゃったのが
知るだけでは自分の行動は変えられない。
意識変革を起こさないと行動は変わらない。
そして、人の意識変化が伴わない社会変革は続いていかない。
まあ、当たり前のことなんですが、ここがうまくできる会社だったりNGOだったりが結構多いわけで、コンセプトはいいのに資金集めで頓挫してしまったり、空中分解したり、というのもあるわけで。
将来的にその方面で仕事をしたいと画策している身としては、根本的なマインドセットをどう持つか、いろいろ考えさせられました。
自分の心の源泉につながっていなかったら続かない
例えば転職を考えていて、転職先を何をもって選んでいくのか。
収入なのか、やりたい分野なのか。。。
私の場合「これがやりたい!」というのがあるにはあっても、転職のためにいろいろ動いていると、迷いが生まれたり、気がついたら最初描いていたのとは違う方向性で模索しかけていたり、結構いろいろあるものです。
そこで「それってそもそも、自分が望んでいたことなの?」「守りに入ってない?」と自問自答して我に帰るという。
そんな状態ですから、講演者のこの一言で再確認させてもらったこと感じです。
やっぱり自分の根本的なところと一致してないと転職しても意味ないよな、と。
自分の足跡と丁寧に向き合おう
軽妙なテンポで語る講演者でしたが、終盤、実はここ数年が内面的な葛藤が激しかったというお話がありました。
ちょうど事業転換の時期で独立された時だったこともあり、そう簡単にうまくいくわけではなく、この時、改めて自分自身と徹底的に向き合うことを余儀なくされたと言います。
自分がやってきたことに対して、ニュートラルな姿勢で評価をしていくこと。
自分の足跡と、その時の気持ちに1つ1つ丁寧に向き合っていく。
その自分の心とつながる作業が大事だった。
この世界のフォーマットの中で、いかにやりたいことをやり抜くか
やりたいことがあって、行動力も伴っていればいいわけですが、当然壁にはぶち当たります。
中には自分だけでも、志を同じくする仲間が一緒でもうまくいかない「社会の仕組み」ってやつに阻まれる。
そんな時、悔し泣きをして諦めるのではなく、それこそマインドセットを変えればいい。
この体制の世の中で、いかに自分が目指すことを実現するか。
壁に正面からぶつかるのではなく、軽やかにかわしつつ自分がやりたいことをやり抜くためには、精神力だけでなく、戦略を練る「頭」も必要なわけです。
そんなしなやかな技が最終的には社会変革につながっていくんだろうと思いました。
私の転職活動の今後
今年中に転職活動を本格的に行って、次の道へと羽ばたこうとも思っていたのですが、なんと今いる会社から今後の待遇が変わることと、ひょっとしたら異動で業務内容に変化があるかもしれない、という通達がありました。
その仕事が根本的に望むものと一致するのであれば転職はしばらく見送りになるかもしれません。
でも引き続き職場での様子を伺いつつ、転職活動は同時進行で進めていくつもりです。
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