貪欲なシンプリストの幸福論

欲張りだけど生き方はシンプルに。そんなワタシが幸せについて考えたいと思う

『寂しい生活』に学ぶミニマル化の先にある自由とは?

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こんにちは、貪欲なシンプリストです。

昨日出張&延泊から帰宅して一夜明けた今日は、ちょっと迷ったけれど一日引きこもってのんびり過ごすことにして、ホットヨガへは行かずに入浴前に自宅ヨガをすることに決めました。

 

ホットヨガで汗を流すことがもたらすメリットはありますが、自分の心の声を聞いてあげることも大事だなと貪欲なシンプリストは思うのです。

 

そしてそんなスローな日曜日のブログネタは、出張中に読んでいた本のご紹介です。

 

アフロな元新聞記者のあの方のエッセイ、と聞けばピンとくる方も多いのでは?

 

 

大手新聞社の記者からの超ミニマリスト

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メディアでも紹介されているのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、元「アフロ記者」として有名な稲垣えみ子さんのエッセイを読みました。

 

現在では新聞社を退社されフリーで執筆活動をされているようですが、何が彼女を有名にしたかと言うと、電気フリーの江戸時代的なミニマルライフを実践されているのです。

 

東日本大震災以降、節電に努め始めたのをきっかけに、当たり前のように使っていた電化製品を断ち、最終的には冷蔵庫もエアコンも洗濯機も使わなくなり、江戸時代の人に近いライフスタイルへのシフトに成功されたのだとか。

 

ミニマル化で見えてきた自由とは

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著者の稲垣さんはミニマル化を実現させたことで、「自由」という意味の定義が変わったと書いています。

 

「何かを手に入れなければ幸せになれない」という思い込みは、振り返ってみれば自由どころか不安と不満の源泉であった。

本当の自由とは、その思い込みを脱することであり、「無くてもやっていける」自分を発見すること。

もう何も追いかけなくていいんだと知ることこそが自由。

 

 

恐らくお金のあるなしに関係なく、誰かの評判だとか、見栄えだとかを除外して、自分自身が自律的に取捨選択をして生きていけることを自由というのかもしれませんね。

 

 

面倒くささを強調しすぎ?

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家電製品が発展したのも、もとは高度経済成長期に家事を担っていた主婦層から家事の煩雑さから解放するためだったと言われていますが、稲垣さんはそのことに疑問符を投げかけます。

 

具体的に彼女がどのような結論に至ったかは、ぜひとも著作を読んでいただきたいところですが、ワタシが思ったのは現代人は何にせよすぐに「面倒くさい」と言いすぎるなあ、ということ。

 

自分の目で見て、自分の頭で考えて自分の手足でやってみるということ。(中略)それを世の中では「不便」と呼んでいるようだ。

 

 

しかし、その不便さこそが生きることそのものなのでは、と問いかけます。

 

なにも洗濯機を使うのをやめて手洗い生活に変えろ、という話ではありません。ただ「面倒くさい」といたずらに感じることで、何かに依存し、そのことで私たち現代人は本来生き物として備わっていた創意工夫の力を失ってしまったのではないでしょうか。

 

実はワタシ自身物資に乏しい島国に暮らした時期に、そのことを身をもって学びました。(その時のことはいつかまた記事にしたいと思います)

 

「無い」状態から何かを生み出すのも楽しいものだったりします。

 

恐るべきものとは

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あらゆる物資とサービスにあふれた現代日本社会。そのままでは消費の数にもリミットがあるので、売り手としてはあらゆる手立てで消費者の購買欲に火をつけようと必死になります。

 

そしてさしせまって必要でもないのに、いたずらに火がついた欲望が暴走し、消費は拡大していく…

 

そう考えると自分の果てしない「欲望」こそ、最も恐ろしいモノなのかもしれません。

 

シンプリスト、ミニマリストの方々というのはそのあたりの社会の仕組みを察知し、冷静になって自分と向き合うことでバランスを取ることに成功されているのだと思います。

 

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何かを欲すること、そのこと自体は悪ではありませんが、呑み込まれてコントロールを失うと色々弊害も出てくるでしょう。貪欲なシンプリストは、その辺りで自分の欲求を整理できるようになりすっきりした暮らしが送れるようになった気がします。

 

何も稲垣えみ子さんのように生きよう、とは思いませんがどこへ行っても、どんな状況になっても大丈夫だと言えるような自信は身につけたいと思っています。そのスキルの一つとして、ミニマルな生活を行う中で、手元にあるもので創意工夫を凝らして何か別のモノを生み出す力が備わったらいいな、なんて。

 

改めてシンプルライフやミニマルに生きることについて考えさせられた一冊でした。

 

 

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