貪欲なシンプリストの幸福論

欲張りだけど生き方はシンプルに。そんなワタシが幸せについて考えたいと思う

【貪欲なシンプリストのバイブル】『海からの贈り物』

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こんにちは、貪欲なシンプリストです。

昨日は久々に町へ繰り出しましたが、今日と明日のお休みは、地元でヨガに通うつもりです。

 

それから年末年始と何かと落ち着きがなかったので、この辺りで一つ深呼吸をしておいた方がいい気がするので、今日は朝から部屋の整理をしておりました。

 

ついでに断捨離として取り除いていたカバン4つに加え、10年前に買ったビルケンの靴を手放すことに。1年近く足を入れてないことに気づいたので。後でヨガへ行く前にリサイクルショップへ出してくるつもりです。ネトマで売ってもいいけど、はっきり言ってめんどう。高値はつかなくてもいいので手早くさようならしたいのです。

 

ゴミ出しも終えたので、ちょっとした我が家のデトックスが完了。

 

そんな小休止の今日は、シンプリストとしてバイブルにしている本をご紹介したいと思います。

 

 

海からの贈り物

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1950年代のアメリカ。とある浜辺に女性が一人、ふらりとやってきた。彼女はつぶやく。

 

「浜辺は本を読んだり、モノを書いたり、考えたりするにいい場所ではない」

 

だけど、彼女は家族からも社会的地位からも離れて、一人の女性にいや一人の人間に戻るために、たった一人浜辺へやってきたのだ。

 

「ワタシは簡素な生活を臨み、やどかりのようになんでもなく運んでいけるからの中に住みたい」

 

シンプルに生きるための内省を求めて、彼女は浜辺で数日過ごし、世に残るエッセイを書き上げた。

 

それが『海からの贈り物』("GIFT FROM THE SEA")である。

 

 

アン・モロー・リンドバーグという女性について

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彼女の名前はアン・モロー・リンドバーグ。1900年代初頭に生まれ、2001年に他界した。夫は1929年に史上初大西洋無着陸横断飛行に成功したチャールズ・リンドバーグ。結婚後彼女も飛行機操縦のライセンスを取り、自ら飛行機を運転して世界を旅し、文筆家としても知られていた。

 

自立した女性という社会的な名声を持ちながらも、長男を誘拐事件で失うなど波乱万丈な生き方をしてきた彼女は、50歳に手が届こうとするある時、海辺で1人自分を見つめ直すことにした。

 

浜辺で暮らすということ

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「浜辺での生活で第一に覚えることは、不必要なものをすてるということである」と彼女は書いている。生活上の簡易化を求めるあまり、生活は複雑になったという当時の社会の矛盾と、それがやがては肥大化して人間をむしばんでいくことを彼女は予見している。

 

彼女はどうやら今風にいうところの「断捨離」を行ったようだ。

現代人が欲張りになるあまり身動き取れなくなっている様子をまさに描いたエピソードがある。

 

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島に来たてのころ、彼女はビーチコーミングをを楽しんだ。個性豊かで美しい貝殻を拾えるだけ拾って集めるが、当然それは手で持ちうる範囲を超えてしまう。濡れたポケットはパンパンに膨れ上がり、重さでずり下がるありさま。

 

しかも、せっかく海に来ているのに、貝殻拾いに夢中になるあまり彼女は海を眺めることを忘れていることに気がついた。

 

 

所有欲は美しいものを本当に理解することと両立しないのである。

 

浜辺中の美しい貝をすべて集めることはできない。少ししか集められなくて、そして少しの方がもっと美しく見える。つめた貝が一つある方が、三つあるよりも印象に残る。

 

なぜなら、周りに空間があって初めて美しいものは生きるからである。

 

 

シンプルライフミニマリズムの思想をこれ以上に表現しているコトバは無いように思える。欲張りで「数」を増やす傾向にあった昔のワタシは、欲の向かう先を「モノの数」から違う方向へ変えることができたのも、この一説のおかげなのかもしれない。

 

 

現代に生きるすべての人に読んでもらいたい一冊

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おこがましいかもしれないのですが、この『海からの贈り物』は性別、人種、世代を超えたメッセージを伝えてくれるものだと思います。だから、より多くの人に読んでもらいたいのです。

 

そして、心が煩雑になったら、その時再びページをめくり、波の音を聞くようにして読み込むことで、人生のコントロールを取り戻せるようになるんじゃないかな、なんて。

 

いつか、原書でじっくり味わうように読んでみたいものです。

 

 

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