人生の冬を経験したワタシにyogaが教えてくれた3つのコト
yogaに出合ったのは、今からおよそ10年ほど前のこと。
当時日本ではyogaにNY風のおしゃれな色合いが組み合わさって、ちょっとしたブームになりましたよね。
ワタシもその波に乗って、リラックス系のヨガクラスを体験したら、妙にはまってしまい、以来スタジオへ通ったり、自宅でDVDを見ながらせっせと体を折ったり伸ばしたりしてきました。ホットヨガに通っていたこともあるくらいです。
しばらくはスタジオ通いもなくなり、自宅でヨガをするくらいだったけれど、去年の11月から再び私はホットヨガへ通い始めました。。
その時はちょうど仕事を失い、母も失いつつある時期だったけれど、ワタシはあえて40℃の室内で、滝のように汗を流す時間を持つことにしたのでした。
振り返れば、去年の秋から今に至るまでの間ほど、yogaの精神論が響いたことはありませんでした。まさに人生の「冬」の時期に、ワタシがyogaから学び、救われたことは大きい。
今回はそんなワタシがyogaに教わったことをお伝えしたいと思います。
【目次】
★何かを得たければ、まずは己から「出す」ことが大事
yogaのクラスで必ずインストラクターに言う言葉があります。
まずは体の中の古いモノを、すべて吐き出して、新しい息を体中に巡らせましょう
考えてみるとワタシの呼吸はまずは吸う→吐くという流れだったのですが、yogaではまず吐き出すことが最初なようです。
同時に、断捨離系の本を読んでいても目に付くのが
古くて使わなくなったものを一掃しないと、新しいモノを入れても意味がない
という表現。
古いモノ、役目を終えたものを後生大事に取っておいたまま、新しいモノを取り入れても、モノが増えるだけ。モノがいたずらに増えると動きも鈍くなるし、時間の使い方も下手になるし・・・
そんな2つのことが自分の中でカチッとはまった瞬間でした。
新しく生まれ変わりたい
新しいことがしてみたい
新しいモノを手に入れたい
そう思うのならば、まずは体内外から古きを捨てて、空白を作ってから。
まさに自分の人生「冬」の時期に、ホットヨガでたくさん汗をかき、自宅からたくさんのモノを断捨離したことで、今の自分のがいるのだとつくづく思います。
◆上手くいかない時はパワーを溜める時期
ちょうど母の終末期~死の直後の時期によく通っていたのが「陰ヨガ」のクラス。
他のヨガとは違って、アーサナ(ポーズ)の数は多くなく、一つの形を長く維持することで、身体の筋を伸ばし、リラックス状態に導かれていく静的なタイプのヨガです。
リラックス状態になると何が起こるかと言うと、眠くなる(笑)こともありますが、おのずと内面に意識が向いていきます。
そんな瞑想状態のさなかに、インストラクターの言葉が心に響きました。
陰と聞くとネガティブなイメージが持たれがちだけれど、陰ヨガは日ごろの疲れから体を解放し、癒していくもの。
そして新たに自分にエネルギーを蓄えていくのです
その時、ワタシは思ったのでした。
「陰」=静、癒し、蓄え、冬眠
「陽」=動、発散、行動
↑乱暴なまとめ方ですが、一言で言ってしまえばこういうこと。
そしてここ数年の自分のライフサイクルを考えてみると、見事この「陰と陽」の波が浮かび上がってきたのです。
2015年春~2016年夏 陽
ベトナムダナンで暮らす。憧れの地ベトナム暮らし&仕事。他にNGOでボランティアをしたり、各地を旅行したり、非常にアクティブに、且つストレスも低い状態が続いていた。
2016年秋~2017年冬 陰
家族の闘病生活と死。会社のひどい人間関係。性に合わない上に、危険を伴う業務。無職状態。断捨離。人間関係の9割断つ。
2017年春~現在 陰→陽
経済基盤を整えることを優先課題にして海外勤務の希望をしまい込む。
今の会社にスムーズに内定をもらう。仕事は日本各地を回るので性に合っている。
最初は人間関係で戸惑うこともあったが今は慣れた。
そして、ブログに本腰を入れることを決意。
当たり前ですが、人間いつも同じペースで走れるわけではないので、こういうバイオリズムがあってしかるべきなのでしょう。
出来事そのものに心を捉われるよりかは「そういう時期」であることを受け入れることが大事なのかな、と思うのです。
そこで初めて自分がどうすればいいか考えていく。いたずらに出来事に対して、己の惨めさに悩んだり、誰かを責めたりするのは、時間とエネルギーがもったいない。
陰と陽の法則をヨガを通して体感したことで、なんだか肩の荷が少し軽くなった気がしたものです。
★人生とはろうそくのようなモノ。燃え方よりも燃え尽きないことが大事である。
陰と陽の法則を感じながらyogaを続けていくうちに、さらに考えたことがあります。
この陰と陽のバイオリズムのふり幅もきっと個人差があって、ワタシはかなりその幅の差が激しい方なのだろうと。
過去にアーユルヴェーダでワタシは「炎」のタイプであると診断されました。確かに器質的にもエネルギー高めなので「燃える」タイプです(笑)
でも、その炎が大きいままに燃え続けていたらどうなるでしょう?
すぐに、燃え尽きてしまいますよね。
だから、そうならないために、極端に炎のサイズを小さくする、勢いを弱めることでワタシは人生のバランスが取れているのかもしれません。
人生とはまるで1本のろうそくのようなモノ。
芯が全て燃え尽きた時こそ、人生の終わりの時。
ある時は勢いよく燃え、ある時は小さな灯となり。そんなことを繰り返しながら人は1本のろうそく分の人生を全うしていくように思えたりして。
★まとめ
生きていれば怖いくらいうまくいって、リア充な時期もあれば、そうでない時もあるでしょう。
そんな時、ワタシは陰と陽の法則と1本のろうそくを思い出したいと思います。
酸いも甘いも、これ、すべて人生の宝。
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