海外で働きたいあなたが読むべき本#2『国連で学んだ修羅場のリーダーシップ』
内勤であろうと出張であろうと、カバンの中には常に本が入っているワタシ。本が入ってなければ荷物も軽いけれど、こればかりは譲れない。というのも移動時間は読書して勉強または気分転換の時間にしているからなんです。
最近のワタシは、今後の自分のキャリアや経済基盤、セーフティネットなど結構リアルなテーマの勉強をすべく、ひたすら本を読んでおります。
先日の豊橋出張の際に選んだのが国連機関で長くキャリアを積まれた方が書かれたエッセイ。こちらが勉強になりすぎて困るほどだったのでご紹介します。
国連に到底入れるような身ではないことは百も承知ですが、海外へ出てcareerを築いていくことを考える身としては、世界期間で働いてこられた方の生の声が非常に勉強にななるのです。
著者の忍足(おしだり)謙朗さんは、国連機関の中でも緊急に支援を必要とされる地域に食料を支給するWFP(世界食糧計画)に30年にわたって勤務し、過酷な現場で的確な判断と行動力で、多国籍なメンバーを文字通り「仕切っていた」強者です。
現場主義とはいいながらも、ローマ本部で人事の業務も経験され、WFPを知り尽くしたと言っても過言ではないでしょう。
テレビ番組の情熱大陸、プロフェッショナル 仕事の流儀、世界一受けたい授業にも出演されているので、ご存知の方も多いかもしれません。
内戦の傷跡生々しいスーダンやコソボ、飢饉にあえいだ時代の北朝鮮など、ブログ1記事ではまとめきれないほどの経験が綴られていたのですが、その中で特に印象に残ったのが「多国籍な職場で求められるスキル」が非常にわかりやすくまとめられていたこと。
国連の現場では、当然国内で働いている以上にコミュニケーション能力が要求されることは想像に難くないのですが、あくまで相手に伝わるように話すという「話し手の責任」について触れられていました。
具体的に上げてみると
- 結論を先に伝える
- 話の途中2秒ほど間を置く
- プレゼンのパワポに極力文字を入れない
- 見せたいものが無ければプロジェクターをオフにする
などなど、一見シンプルですが、だからこそ自分にもまねできそうな内容ではありませんか?
海外で少しは経験してきたし、英語もそこそこ話せるけれど、本当にビジネスで求められるプレゼンやパブリックスピーキングのスキルがまだまだ弱いと感じているわが身には、
同じ日本人がどうやって多国籍な空間でコミュニケーション能力を最強にしていったのか、ものすごく知りたいわけですよ。
ほかにも命がけの現場で発揮されるリーダーシップの神髄が余すことなく綴られているので、統率力に課題を持つ方にも是非読んでいただきたい(本のタイトルにも泣てますしね)。
読み応えがハンパない上に、モチベーションを上げてくれる一冊でした。
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